佳純と純一郎の中学生日記〜修学旅行編〜

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中瀬はにっこり笑って 『ありがとう………って、言いたいけど大丈夫だよ。』 村山は改って中瀬に 『もしもの時よ。話し変わるけどさ、中瀬さんは高校はどこを志望するの? 』 中瀬は村山の質問に 『私は鴨川潮騒高校かな。』 村山は中瀬の言葉に驚き 『えっ、何で鴨川潮騒高校なんて………中瀬さんなら長生高校は軽くパス出来るじゃん。』 中瀬はまた外方を向いて 『少し環境を変えたくてさ。それに鴨川潮騒高校って目の前が海ってなんか洒落てるじゃん。』 村山は結城が心配になり 『結城君は知ってるの? 』 中瀬は寂しそうな表情で 『まだ言ってない………これで幼稚園から結城君と一緒なのは終わりかもしれないね。』 村山は中瀬を心配し 『言わなくていいの? 』 中瀬は寂しそうな表情のまま 『後にも先にも後々はバレるだろうし、その時に教えるよ。結城君はずっとずっと私の頼れるお兄ちゃんだから………そんな村山さんは頭良いから長生高校に行くんでしょ? 』 村山は中瀬の言葉に頷き 『うん、長生高校を志望してる………でも、中瀬さんの話し聞いてて 何だか私も鴨川潮騒高校に行きたくなってきた。』 中瀬は村山の言葉に驚き 『えっっっ、村山さん それ駄目だよ。何で村山さんが鴨川潮騒高校に………』 村山はにっこり笑って 『私も環境を変えたくなった。それと海が見たくなったが理由かな………』 中瀬は村山の言葉にまた驚き 『マジで………? 』 村山は中瀬に意地悪を言う様に 『もう一つの理由は、中瀬さんが結城君に対して、何があろうと兄妹って言うなら、私が結城君を狙っちゃおうかなってさ。』 中瀬は村山の言葉にまたまた驚き 『む、村山さん それ本気で? 』 村山は中瀬を見て 『中瀬さんが狙わないならね。』 中瀬は村山の言葉に 『わ、私は………村山さん、それ意地悪だよ〜………』 村山は笑って 『冗談よ、中瀬さん本気に取らないの。』 村山は枕元に置いた腕時計を見て 『もう2時過ぎてるじゃん、眠れなくても頑張って寝るよ………』 村山はそう言った後に布団を顔まで被って目を閉じた。 中瀬はその姿を見て 『それじゃ、私も頑張って寝よう………』 中瀬も顔まで布団を被って目を閉じた………
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