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太秦映画村近くのお土産屋
結城は
『ここの通りお土産屋がたくさんあるじゃん。ここの通りのお土産見て行こうか。』
村山は
『ここの通りお土産屋さんが多いね。それに雰囲気良いね。私は賛成。』
中瀬も
『私もここで良いと思う。』
北島も森山も笑顔で賛成した。
結城は時計を見て
『三十分後にここの場所に集合ね。』
結城はお土産を眺めて
『うちの親はこれで良いか。中瀬さんの家族も同じのにしちゃおうか。で、これは………二つ買おうか………』
……………
三十分後………
結城は
『それじゃ、駅に行こうか。今からホテルに帰れば余裕で集合時間内に到着する。』
村山は腕時計を確認し
『駅まで歩いて十分ぐらいかな。』
中瀬は
『それじゃ駅に行こうよ。』
五人は駅に向かって歩き始めたが観光客でごった返していた。
駅に向かい暫くしてどこかのテレビ局が撮影していた………
『あのアナウンサー見た事ある〜。ねぇ〜、結城君………って、あれ………?』
……………
京都駅
結城は
『やっと到着した。観光客が凄かったね。みんな揃ってる?』
村山も
『本当人混みが凄かった。みんな揃ってるはず………あれ?』
森山は
『中瀬さんが………』
北島は
『居ない………』
……………
『全くどこではぐれたんだ………』
結城は村山と森山と北島に京都駅の喫茶店で待ってる様に言って、急いで先ほどのお土産屋まで周りを見ながら戻る事にした。
さっきのお土産屋から駅に向かう瞬間までは居たはずだ………
……………
急いで駅に向かわないと………って、ここどこなの?
人混み凄くて前には進まないし、駅がどっちかわからないし………
結城君、助けて………寂しいよ………
中瀬は立ち止まってうつむいて泣いてしまった。
結城君、助けて………
『この帽子、似合うね。良かった。』
えっ………
後ろから誰かが中瀬に帽子を被せた。
中瀬は後ろを見ると
『さっきのお土産屋で中瀬さんにお土産買ったんだよ。もちろん俺とお揃い。』
中瀬に帽子を被せたのは結城だった。
中瀬は結城の姿を見た瞬間、目から大粒の涙がこぼれ落ちそのまま結城の胸に飛び込み泣いた………
結城は中瀬のその姿を見て軽く抱きしめた。
『絶対に俺から離れるなっ。必ず俺から見えるところに居ろっ。はぐれそうな時は俺の腕を掴め………全く、俺の妹は心配かけさせるんだから。見つかって良かった。』
中瀬は結城の胸の中で
『ごめんなさい。お兄ちゃんの胸の中って暖かい………』
結城は
『京都駅に行こう。みんな待ってるから。』
結城は中瀬の手を取り手を繋ぎ中瀬は
『うん、行こう。』
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