佳純と純一郎の中学生日記〜修学旅行編〜

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居酒屋大将からの帰り道 小百合をおんぶしてる結城は 『あの時、見つかった瞬間は安心したよ。』 中瀬は笑って 『結城君を見た瞬間、凄く安心したもんね。あの帽子まだあるよ。』 華蓮を抱っこしてる敬子は 『本当に兄妹みたいな関係だったんだね。』 結城は笑って 『今でも可愛い妹だって思ってるよ。って、まさか今でもあの帽子があるなんて。』 中瀬は 『今でも頼れるお兄ちゃんって思ってるよ。あの帽子は私にとって大事な大事な帽子なの。』 佳奈枝は 『小百合、気持ちよく眠ってるし。』 敬子は小百合の寝顔を見て笑って 『本当だ。小百合完全に寝ちゃってるね。』 結城は敬子に抱っこされてる華蓮を見て 『華蓮、明日は観覧車乗りに行こうな。』 敬子の腕の中に居る華蓮はパパに笑顔で 『ダァ〜、ダァ〜………』 敬子も華蓮に 『華蓮ちゃん、明日は楽しみだね〜。』 華蓮はママに満面の笑みで 『ダァ〜、ダァ〜………』 中瀬は笑って 『華蓮ちゃん、パパとママの言葉がわかるんだね。凄い笑顔だよ。』 結城は笑って 『いくら怖い物知らずの華蓮でも明日は怖がるだろ。』 敬子は華蓮を見て笑って 『あの高さだからね。怖がるだろうな。』 佳奈枝は 『どうだろう?多分華蓮ちゃんの事だから怖がらないかもよ。』 中瀬も佳奈枝同様 『私もそう思う。沖谷さんと同じ意見だな。』 敬子は佳奈枝に 『どうして………?』 佳奈枝は笑って 『だって、二人のDNAを受け継いだ娘だよ。絶対に怖がらないと思うよ。』 中瀬も笑って 『逆に明日は観覧車の中で嬉しくて興奮するかもよ。』 結城は 『これで喜んでたら華蓮は本当に怖い物知らずだよ。』 敬子はスマホの時計を確認し 『それより早く帰ってゆっくりしようよ。明日は葛西臨海公園まで行くんだから。』 結城は笑いながら背中におぶってる小百合を見て 『さて、明日は早坂さんは二日酔いで一緒に行けないだろうな。』 敬子は 『その時はしょうがないよ。』 『嫌だ、私も一緒に行きたい。』 佳奈枝は 『小百合、起きてたの?』
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