捜査開始

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鴨川警察署、捜査一課室。 結城は 『防犯カメラの件と、携帯電話の明細書の件と、川口静恵さんが現在住んでる場所を調べてくれないかな?後は山本の今現在の仕事も調べてくれる?貿易会社の社長には見えなくてさ。後は嫁さんが居るか居ないかさ。』 大門は 『わかりました。調べてわかり次第 連絡しますね。って、嫁さんが居ないから婚活パーティーに参加したのでは………』 結城は 『バツイチって可能性もあるし、ちょっとその辺りも知りたいんだよな。』 大門は 『わかりました、了解です。』 野間口は 『今度、藤堂も含めてうちでご馳走するから頼むね。』 大門は笑って 『ご馳走と聞いたら急いで調べて連絡を入れますよ。』 結城は笑って 『現金な奴だな。』 大門は笑って 『藤堂なんかご馳走の他に、今じゃ居酒屋大将の若女将の大ファンらしいですよ。』 野間口は 『美和さん、それ聞いたら喜ぶよ。』 結城は 『それじゃ、頼むね。もう一度部屋の前の防犯カメラを確認してみる。だけど、ボーイの姿がな………』 大門は 『先輩、何か情報があれば連絡しますね。』 結城達は太海に戻った。 …………… 居酒屋大将 結城達は座敷席に座った。 越智は日本酒一合と、レモンサワー二つと、烏龍茶とおでんを四つ運んできた。 『早坂さん、居酒屋大将も何かあれば協力するからね。』 早坂はうつむき 『越智さん、野間口君、本当にありがとう………』 越智は笑顔で早坂の背中をポンポンと軽く叩き 『早坂さんが事件だなんて、出来るわけないのはわかってるから………結城君、必ず早坂さんの無実潔白を証明してね。』 結城は敬子が徳利を持ち御猪口に注いだ酒を一気に飲み干し 『当たり前だろ、言われなくてもわかってるさ。』 越智は笑顔で 『解決したらウォッカとおでんご馳走するよ。』 結城は越智の言葉に驚き 『越智さん、それマジで………』 越智は座ってる結城の正面に立ち 『ウォッカ、好きなだけご馳走するよ。』 座ってる結城は越智の顔を見上げ 『越智さん、俺に任せろ………』 中瀬は結城の姿に 『結城君、凄い気合い入ってる。』 結城は立ち上がり靴を履いた時敬子は 『どこに行くの?』 結城は 『明日からどう捜査を進め様か考え事をしに散歩に行ってくる………』 敬子は結城の腕を掴み 『ゆっくり飲んでれば良いじゃん。何の考え事よ………』 結城は靴を脱いでもう一度座り 『それじゃ、早坂さんに質問。』 烏龍茶を飲んでる早坂は 『質問て………?』 結城は小百合を見て 『ノック音が聞こえた後に、ドアの向こうからボーイですって、聞こえてきたんだよね。』 小百合はその光景を思い出しながら 『ドアの向こうから………だったと思う………そう言われたら自信ない………私はドアの方に行ってなかし………ごめん………』 小百合はうつむいてしまった。 敬子は小百合の背中を摩り 『わからないのはしょうがないよ。純君の質問のタイミングがおかしいしいんだよ。』 結城は敬子の言葉に 『タイミングがおかしいって………このぐらいの質問はするだろ。』 敬子は結城に強い口調で 『今回の事件、小百合は凄いショックなのッッッ!! 』 結城も敬子に口調が強くなり 『少しでも早く事件を解決したいから質問してるんだろ〜ッッッ!! 』 敬子は結城に顔を近づけて 『凹んでる時に聞くのは、傷口に塩を擦りつける様なものだよ。もっと気を使ってあげてって言ってるのッッッ!! 』 ついに結城は立ち上がり 『そんな事をしてたら先に進まないぞ。それでもいいのかッッッ?』 敬子も立ち上がり結城の正面に立ち 『それは純君の捜査畑の腕でしょッッッ!! 』 2人の言い争いに驚いた中瀬も立ち上がり、敬子と結城の間に入り 『ちょ………ちょっと、喧嘩は止めてよ。二人共、何やってるの?』 越智も中瀬と一緒に二人の間に入り 『結城君も敬子さんも喧嘩なんて、どうしちゃったの………?敬子さん、抱っこしてる華蓮ちゃんが可哀想だよ。』
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