捜査開始

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結城は 『早坂さん、笑え笑え。』 中瀬も早坂に 『そうだ、笑え笑え〜。』 小百合は 『うん、ありがとう………』 結城は笑って小百合に 『事件解決したら俺にキスよろしく。』 敬子は結城の言葉に笑って 『こらこらこら、駄目でしょ。』 小百合は結城の腕を自分の腕と絡めて 『私は構わないんだけどな〜。』 敬子は小百合の言葉にも笑い 『小百合も駄目でしょ〜。純君には私のキスしか受け付けないんだから。』 小百合は結城の腕から自分の腕を離し立ち止まって笑ってしまい 『ご馳走様。それだけでお腹一杯だよ〜。』 中瀬も笑ってしまい 『私もご馳走様〜としか言えないな〜。』 敬子は立ち止まって目を綴じて 『純君となら今 ここでキスしてもいいよ。』 小百合は敬子の言葉に笑ってしまい 『お敬〜、いくら酔っ払ってても恥じらいを持ちなさいよ〜。』 結城も敬子の正面に立ちキスをしようとして 『敬子とキスするなら 俺も今ここでキスでもいいんだけどな〜。敬子俺は愛してるぞ〜。』 敬子もキスしようと結城に顔を近づけて 『うん、私も純君の事 愛してるよ。』 小百合は慌てて二人のキスを止めながら 『結城君もお敬も酔いどれ過ぎ〜………って、こんなところでキスは駄目〜………』 中瀬も小百合同様に慌てて敬子と結城のキスを止めながら 『この二人ならどんな場所でもキスしてそうだな。』 結城は過去を思い出す様に 『あの頃、誰も居ない教室でキスした事があったっけな。』 敬子は笑って 『あったねあったね〜。冬の夕方、外は暗くなって窓から見える海の夜景を見ながらね。』 小百合は2人のカミングアウトに驚き 『二人共、酔いどれ過ぎ。カミングアウトしなくてもいいよ〜。』 中瀬も2人の会話に驚いて 『早坂さん、この二人ヤバイから急いで事務所に連れて行こう。』 小百合は 『うん、そうだね。』 中瀬は呆れて 『この二人、飲み過ぎるといっつもこうなるんだから………』 中瀬と小百合は急いで結城と華蓮を抱っこした敬子を事務所に連れて行った。 小百合は中瀬に小声で 『中瀬さん、二人がこんな時って大変だね………お敬達、この勢いで子作りに励まないよね………?』 中瀬も小声で 『飲み過ぎると いっつもこうなるんだもん………その時はうちにおいでよ。隣のアパートだから。』 小百合は 『うん、その時はよろしく。』 …………… 便利屋純一郎事務所 結城は事務所の電気を消したままブラックコーヒーを飲みながら防犯カメラの映像を確認していた。 事件の起きた日の0時から確認してるけど……… 偶然だろうけど………殺害予想時刻30分前までは掃除の人達、ボーイ、お客は歩いてるけど、殺害予想時刻30分後まで誰も歩いてないのはなぜだ………? ガタ……… 『純君、電気消したままやってるし………寝不足してるんだから今日は寝ようよ。』 敬子がパジャマの上にカーディガンを羽織って事務所に入ってきて事務所の中の電気を点けた。 結城は敬子の方に椅子を回転させ 『起こしちゃった?………さっきはごめんな………』 敬子は結城が座ってる回転椅子の前に立ち 『私の方こそごめんね………ねぇ、身体壊したら大変だよ。今日は寝ようよ。』 椅子に座ってる結城は敬子の顔を見上げ 『落ち着かないんだよな………』 敬子はソファーに座り 『落ち着かないってどうしたの?焦り?』 結城はパソコンに映し出されてる防犯カメラの映像を一時停止し 『何も手掛かりがさ………今回も難しいかもな。』 敬子は結城の目の前の机の上に置いてあった、結城達が山本宅で押収した女性の名前が載った名簿を手に取り 『この名簿みたいなやつは何?』
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