捜査開始

12/18
前へ
/191ページ
次へ
結城は腕を組み 『山本宅で押収したんだけど………何の名簿かわからないけど持ってきた。』 敬子は何かの名簿を手に取り見ながら 『何だろうね。あのSDカードの解読は私と小百合でやるからね。』 結城は申し訳なさそうに 『いつも悪いね。いつもの事だけどあのSDカードは多分事件の件に関わってると思うんだ。』 敬子は 『純君が私と小百合を何かで必要になったら、その時は連れて行ってくれれば良いからね。』 結城は 『その時はよろしく頼むね。』 敬子は 『それじゃ純君、今日は寝ようよ。』 結城はパソコンの起動を落とし 『わかった、今日は寝るよ。』 敬子は目を綴じて 『その前に仲直りのキスしようよ………』 結城は敬子の唇に長くキスをした。 真夜中3時 結城は眠れず考え事をしていた。 早坂さんは後ろから狙われたし犯人を見てないんだろうな……… 案の定眠れないし……… 事務所でブラックコーヒーでも飲むか……… 結城は事務所に行こうと立ち上がろうとした時 『眠れないの?』 結城は 『うん、眠れなくてね………』 敬子は起き上がり 『純君、ここに寝てみて。』 敬子は自分の膝に指をさして言った。 結城は 『それじゃ敬子が眠れなくなるから止めとくよ。』 敬子は 『私は大丈夫だから、純君 ここに寝てみて。』 結城は敬子に言われるがまま敬子の膝で寝てみた。 …………… 純君……… 純君ってば〜……… 純君、起きてよ〜。朝ご飯出来たよ〜。……… 『んんん………俺、あれから寝ちゃったんだ?』 結城は目を覚まして上半身だけ起き上がらせた。 敬子は 『膝枕であれからすぐに寝ちゃったから、膝枕を止めて純君に布団を掛けて私も寝ちゃったよ。』 結城は 『そっか、そのまま寝ちゃったんだね。それじゃ顔でも洗ってくるかな。ありがとう………』 敬子は 『眠れたなら良かった。』 …………… 朝食を食べ終えた結城は事務所に行くと中瀬と小百合が椅子に座っていた。 小百合は笑って 『結城君、お敬の膝枕が一番寝やすいんだね。』 結城は笑って 『あの感触なのか柔らかさなのか太さ………いや、何でもない何でもない。』 結城は笑いながら口を手で塞ぐと奥から洗い物を終えた敬子が華蓮を抱いて事務所に入ってきて 『純君、何か言ったかしら。台所まで聞こえてきちゃった。』 敬子は華蓮を事務所に置いてあるベビーベッドに寝かせ結城の両方のほっぺたを両手で軽くつねり笑って 『純君、もう一度言ってみて。』 結城も笑って 『敬子の膝枕は一番寝やすいなって話しをしてたんだよ。』 敬子は頬を膨らませ 『ふ〜んだ。もっと太ってやる。』 小百合は二人のやり取りに笑って 『結城君、謝った方が良いよ。』 中瀬も二人のやり取りに笑い 『うん、謝った方が良いよ。』 結城も笑って 『ごめん………』 敬子も笑って 『許す。ところで今日はどうするの?』
/191ページ

最初のコメントを投稿しよう!

908人が本棚に入れています
本棚に追加