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捜査一課室
大門はネクタイピンの入った袋を確認し
『このネクタイピンですね。暫く借りて大丈夫ですか?』
結城は
『大丈夫だけど、早めに頼むね。』
結城達は鴨川警察署を出た。
車に乗った中瀬は
『この後はどうするの?』
運転席に座った結城は
『お昼食べたら鴨川市役所に行こう。婚活パーティーの主催で山本は職業は何て言ってたのかしりたい。』
中瀬は
『貿易会社で年収何億って言ってるんじゃないの?』
結城は車を走らせ
『でも嘘は言えないだろ。多分、この類は就職先の名称と住所、電話番号を記入するはずだし。で、主催者側が一人一人本当かどうか調べるんじゃないか?』
中瀬は
『そっか、それじゃ市役所には本当の事を教えてるだろうね。それでも貿易会社の社長だったりして。』
結城は赤信号で車を止めて
『それは無さそうだけどな………まるやまでお昼食べて行こうか。』
中瀬は笑って
『まるやまにはとっくに情報は入ってそうだね。』
結城も笑って
『鴨川一番の情報網だからね。』
……………
まるやま店内
小川は結城達が座ったテーブル席に頼んだものを運んで来て
『話し聞いたよ、早坂さんは大丈夫なの?』
結城は箸を持ち食べながら
『やっぱりまるやまの情報網はすごいな。』
中瀬はも箸を持って
『まだショック状態かな。』
小川は水が入ってる入れ物からコップに水のおかわりを入れ
『そっか………今日でも早坂さんに会いに行くからって伝えておいて。何か情報が入ったら連絡するね。犯人の目星は?』
結城は箸を置き水を飲みながら
『まだ何もわかっないんだ。まるやまで何か情報があるかなって思ったんだけど………』
小川は
『ここにはまだ情報はないな〜。』
結城は
『そっか〜………何か情報が入ったら教えてよ。』
……………
鴨川市役所
結城と中瀬は婚活パーティーを開催した部署に案内され、椅子に座って待つように促された。
暫くして女性が結城達の前にきてその女性も結城達の対面に座り
『こんにちは。鴨川シーサイドベイホテルで開催した婚活パーティーの件で聞きたい事があるとか………』
結城は鞄から鴨川警察署捜査一課若手教育係の腕章を出し
『山本一生さんの件で伺いました。』
主催者の女性は
『山本一生さんって例の事件の方ですか………』
結城は
『はい、そうです。山本さんは婚活パーティーに登録する時職業は何と登録したのでしょうか?』
主権者の女性は鞄からタブレットを出して確認し、タブレットを結城の方に向け
『この前の事件の日、5月15日の鴨川シーサイドベイホテルでの婚活パーティの時はフリーターで登録されてますね。』
結城は
『つかぬ事をお聞きします。男性陣の職業、女性陣の職業を、そのパーティに参加したメンバーには発表しないのですか?』
主権者の女性は
『私達はパーティ形式の時は発表はしません。パーティ中に私達に聞いて頂ければ教えますが。お気に入りの異性に聞くのも友好を深めるだろうと考えてます。私達はパーティに参加するメンバー達も私達お互いに信用してると言う事を売りにしてます。ちなみに山本さんは何度も、私達が主催してる婚活パーティーに参加してますよ。』
結城は手帳にメモをしながら
『そうですか………山本さんは毎回どんな感じなんですか?』
主催者の女性は
『確か毎回 良いところまで行くんですが………』
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