婚活パーティーの女達

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グースピー……… 結城は笑って 『寝顔が可愛いな。』 敬子も笑って 『本当だ、寝顔が可愛いね。』 小川は小百合の寝顔を見ながら 『初めてお酒を飲んだなら当たり前よ。確かに寝顔 可愛いわね。』 越智はテーブルの上の皿を片付けながら 『早坂さん、婚活パーティーに出なくたってモテると思うけどな。』 厨房から出てきた野間口は結城に 『結城、責任もっておんぶしていけよ。』 結城は立ち上がって靴を履き 『わかってるから大丈夫だって。』 野間口は片付いたテーブルを拭き 『明日、山本のアパートに行くなら何か見つかれば良いけどな。』 結城は 『寝る前に防犯カメラも確認しないとな。山本のアパートも行きたいけど、やっぱり先に婚活パーティーで山本と知り合った女性陣に話を聞きたいな。』 結城は鞄から長財布を出して会計をし、小百合をおんぶして店を出た。 『気持ち良く眠ってるな。』 中瀬は結城の背中で気持ち良く眠ってる小百合を見て 『朝まで起きないと思うよ。』 結城は笑って 『顔に絵を描いてもバレないだろ。』 敬子も笑って 『そんな事しちゃ駄目だよ。』 結城は 『まったく、早坂さん 使わなくて良いのに俺達に気を使ってるんだもんな。早く犯人を捕まえて早坂さんの本当の笑顔が見たいよ。』 敬子は 『小百合らしくないけど、普段の小百合に戻るにはやっぱり犯人逮捕だよね。小百合ね、SDカードの暗号解読頑張ってるよ。』 中瀬は 『早坂さんの為に早く犯人を見つけないとね。夜空が綺麗だよ〜。』 中瀬は夜空を見上げ、結城と敬子も夜空を見上げた。 結城は 『本当だ、夜空が綺麗だ〜。』 敬子も 『夜空綺麗だね。犯人逮捕したらどっか遊びに行きたいね〜。』 …………… 便利屋純一郎事務所 午前一時、結城は防犯カメラの映像を確認していた。 画面の隅から隅まで確認しても目ぼしい物が見当たらない……… 最初に借りた防犯カメラには目ぼしい物はないかもしれないな……… ガタ……… 『純君、まだ起きてたの?今日は寝ようよ。一時だよ。身体壊しちゃうから………』 敬子が心配して起きて事務所に入って来た。 結城は椅子を回転させ敬子の方を向き 『どうも落ち着かなくてさ。』 敬子は結城の前に立ち 『純君、寝ようよ………』 結城はパソコンの起動を落とし立ち上がり 『わかった、今日は寝るかな。』 敬子は照れた感じでうつむき 『ねぇ、純君 お願いがあるんだけど………』 結城は敬子を見て 『お願い?どんなお願い?』 敬子は恥ずかしそうに 『実は今日、眠れなくて………出来れば私に腕枕やってほしいな………』 結城は笑顔で 『もちろん良いよ。』 敬子は喜び 『私の布団で一緒に寝ようよ………』 結城は敬子の布団に入り、敬子に腕枕をしたら敬子はすぐに眠ってしまった。 改めて敬子を間近で見ると可愛いよな……… 結城は敬子にキスをした。
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