婚活パーティーの女達

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結城は車を止めて 『最初の女性の住んでるアパートだけど、カーナビに登録した住所だとあのアパートなんだよね。』 中瀬はカーナビの地図を見て 『確かにあのアパートだよ。』 結城と中瀬は車を降りてアパートの外にある集合ポストを確認した。 結城は 『ここだ。201号室に名前があるよ。』 中瀬は集合ポストの中の201号室のポストを見て 『何か異様な感じじゃない?』 結城は 『うん、確かに。201号室に行ってみよう。』 二人は二階に上がった。 一階にある集合ポストの201と書かれてるポストの中は、ピザ屋のチラシ、お店のチラシ、水道屋のチラシ等、色々なチラシがポストに入らないぐらい いっぱいになっていた。 ピンポーン……… 中瀬は201号室のインターホンを鳴らしたが中からの反応はなかった。 結城は玄関ポストを確認し 『これは1ヶ月は帰ってきてないね。』 中瀬は 『玄関ポストがこれじゃね………』 結城は 『玄関ポストがこれじゃ絶対に帰って来てないよね………』 玄関ポストはチラシ等でいっぱいになっていた。 ガチャ……… 202号室の玄関が開き 『隣の若い女の人、1ヶ月くらい前におめかしした格好と旅行鞄を持って出掛けたのを見たけど、それから見てないんだよね。帰って来てないはずだよ。』 202号室から結城と同じぐらいの女性が出てきた。 結城は 『そうでしたか。わざわざ教えて頂きありがとうございます。』 中瀬は 『どこに行くとかは?』 202号室の女性は 『どこに行くとかは聞いてないけど、あの格好は多分旅行だね。それも海外だと思う。』 結城は 『誰から迎えには来なかったんですか?』 202号室の女性は 『誰も迎えに来てなかったよ。一人で出かけたと思う。』 結城は鞄から名刺を取り202号室の女性に渡し 『自分、元刑事で便利屋を経営してるかたわらに鴨川警察署捜査一課で若手教育係もやってます。何かあれば、また話しを聞かせて下さい。』 結城は腕章を出して202号室の女性に見せた。 202号室の女性は名刺を見ながら 『わかりました。何かあれば連絡します。しかし何か事件なんですか?』 結城は 『まだ、調べてみないと………』 …………… 結城と中瀬は車に乗り込んだ。 結城はエンジンをかけ 『さて、次に行こうか。』 中瀬は助手席でシートベルトをしめ 『りょーかーい………』
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