婚活パーティーの女達

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次の女性宅に向かう途中 中瀬は 『海外旅行に行ってるみたいだけど、どこに行ってるんだろうね?』 結城は 『1ヶ月もか?………』 中瀬は 『友達の家に行ってるかもしれないし。』 結城は 『今のところ何て答えて良いのかわからん………』 中瀬は 『結城君の展開は?』 結城は 『まだ読めない………』 中瀬は 『何か捜査が進展する話しが聞けたら良いんだけどね………』 結城は 『捜査が進展する事に期待しよう。』 次の女性宅に到着した。 結城は 『カーナビの住所だとこのマンションなんだよな。』 中瀬は 『5階建のマンションだけど、どの部屋なんだろうね。』 結城は 『確か住所はこのマンションの306号室のはず。管理人が居ればありがたい。』 結城と中瀬は車を降りてマンション1階の出入口に入った。 結城は周りを見渡し 『管理人室があった。話しを聞こうか。』 結城は管理人を呼び話を聞いた。 『すみません、自分は鴨川警察署捜査一課若手教育係の結城 純一郎と申します。』 結城は腕章を腕にはめた。 管理人は 『警察の方がこのマンションに何か?』 結城は 『実は306号室の住人に話を聞きたいのですが、今いらっしゃいますか?』 管理人は 『306号室の彼女にですか?やっぱり何か事件に巻き込まれてたんですね。』 結城は管理人の言葉に 『はい?それ、どういう事ですか?』 管理人は 『その件で来たんじゃなくて?』 結城は 『詳しく教えて頂けないでしょうか?』 管理人は 『1ヶ月前に旅行鞄を持って管理人室の前を通ってから彼女を見かけてなくて………』 中瀬は 『旅行は海外に行く様な感じでしたか?』 管理人は 『はい、海外旅行に行く雰囲気の感じでしたね。』 結城は中瀬と顔を見合わせ 結城は管理人に 『彼女に彼氏らしき人は見かけなかったですか?』 管理人は 『え〜っと………確か彼女が旅行に行く数日前、1ヶ月ちょっと前だったかな。彼女が男とここの前を通りました。』 結城は鞄から山本の写真を出して管理人に見せ 『もしかして、この人物ですか?』 管理人は写真を確認し 『パッとしか見てなかったので、この人物かどうかは………』 結城は出入口の防犯カメラを見て 『それじゃ、防犯カメラの映像をお借りできますか?』 管理人は 『防犯カメラ、このマンションのセキュリティーを管理してる会社に頼んでみます。1ヶ月ちょい前しか記憶にないので、一週間分頼んでみます。』 結城は鞄から名刺を出し管理人に渡し 『元刑事で、便利屋を経営してるかたわら鴨川警察署に頼まれまして捜査一課若手教育係として捜査をしています。』 管理人は 『わかりました。防犯カメラの映像が届き次第連絡をします。』 ……………… 結城と中瀬は車に乗り込み 結城はエンジンをかけて 『さて、次に行こうか。』 中瀬は助手席でシートベルトをしめて 『この展開は偶然?………』 結城は 『たまたまかもしれないじゃん。まだ答えを出すには早すぎる。次の南房総市千倉町の女性宅に行ってみようか。』
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