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中瀬は
『みんな同じところに行ってるのかな？』
結城は
『多分、４人とも同じ国に行ってると思う。』
中瀬は
『なんか怖いな………』
結城は
『明日、真っ赤なスポーツカーを探して、車が見つかった空港で色々聞かなきゃな………』
中瀬は
『私達、海外にも行くの？私パスポートないよ。』
結城は
『そこまでは無理だよ。もし、海外に行く事になったら その時は大門達の出番だよ。俺達が勝手にやって誤って国際問題にでもなったら日本に帰って来れないよ。今日は一度戻って作戦会議。』
結城の運転する車は太海へと向かった。
……………
その日の夕方、居酒屋大将
結城達は座敷席に座っていた。
野間口は生ビール大ジョッキを飲み
『4人が4人共、海外に行って１ヶ月帰宅してないって………確実に事件じゃないか。』
敬子は華蓮を座布団に寝かせてサワーを飲み
『それじゃ、事件のおかげで小百合は海外に行かないで済んだって事だよね………』
結城は日本酒を飲み
『そう言う事になるよな。』
小百合は烏龍茶を飲み
『そう言えば………私 山本さんと会話してる時に海外の話しになって………』
小百合はホテルの部屋で山本との会話を そこにいるメンバーに話をした。
結城は
『多分、他の女性達にもそんな話しをして 仲が深まったと思った時に、巧みな会話で女性を誘ってたんだろうね。』
中瀬は
『でも、彼女達を海外に連れて行って 山本さんは何をやってたの？』
結城は
『その手の話しなら色々出てくるだろ。少し前だと、北の将軍様と言えばわかるでしょ………』
小百合は
『怖い………私、一つ間違ってたら同じ運命を辿ってたんだ………』
越智は厨房から出てきて
『どっちにしろ山本って 裏ではロクな事してなかったって事だよね。』
敬子は
『純君、明日はどうするの？』
結城は
『飛行場で真っ赤なスポーツカーを探して 見つかったら、そこの飛行場から海外に行ったって事だから、その後はその飛行場からどこに行ったか調べないと………』
敬子は
『なんだか大変な作業になる感じじゃない？』
結城は
『この彼女達が本当に海外に行った事がわかれば、山本の件は大門に引き継ぐよ。後は山本を殺害した犯人を探さないとな………』
中瀬は
『そうだよ、メインはそっちだったんだもんね………』
結城は
『今、メインから話しがずれてきてるんだよね。』
敬子は
『私は川口さんの存在が気になる………』
結城は
『海外に連れてかれてたりしてね………』
野間口は
『はたまた山本に何かしら関わってたりして………』
中瀬は
『まさか、川口さんが山本を………』
越智は
『私は中瀬さんの推測の様な気がする………』
小百合は
『どの推測も怖いな………ただ、ボーイですって声は男の声だったよ。』
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