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昼下がり
鴨川シーサイドベイホテル3階大ホール
司会の男性が
『今日は婚活パーティーですから、立食でお食事をしながら交友を深めて下さい。』
へぇ〜、色々な人達が参加してくるんだな〜
婚活パーティに参加している小百合は周りを眺めた。
どうしよう………いざ緊張して声かけられない………
小百合は緊張しどうして良いかわからなくなり
やっぱり場違いだったのかな………
小百合は溜め息をつき
帰ろうかな………
小百合はうつむき、ゆっくり会場の出入口から外に出ようとした時
『あの………良かったらお話ししませんか？』
小百合は声の聞こえた方を見ると………
身長180ぐらいのスラッとした男が立っていた。
小百合はまさか自分が声をかけられると思わなかったので恐る恐る
『私………ですか………？』
その男性は笑顔で小百合を見て
『はい、貴女です。』
えっ………凄く格好良い………こんな人が私に………
『ど、どうかされましたか？』
小百合に声をかけた男性は小百合が黙ってしまった事に心配して言った。
小百合は我に戻り笑顔で
『わ………私で良ければよろこんで………』
…………
二人は端っこに設けられた椅子に座った。
男性の名前は山本 一生と紹介され、小百合と年齢が同じだった。
小百合は烏龍茶の入ってるグラスを左手で持ちながら
『そうだったんですか………山本さんはお仕事は何を？』
山本は自分の鞄から名刺を取り出して小百合に渡し
『名刺を受け取って下さい。』
名刺を受け取った小百合は名刺を見ると驚き
『えっ、山本さんは貿易会社の社長さんだったんですか？』
山本は自慢気に
『貿易でもほとんど輸出ですけどね。アメリカやヨーロッパ、東南アジアが主ですかね。』
この人凄い………これって玉の輿じゃん………ついに私にも………
『あの………私に声をかけて頂けたんですか？他に綺麗な方はたくさん居るのに………』
山本は
『あなたが凄く綺麗な方で、最初に見た時から、凄く輝いて見えました。』
小百合は山本の言葉に嬉しく思い
『そう言って頂けて凄く嬉しいです。』
これは玉の輿のチャンスじゃん。
今年、最大の結婚運が到来。今年は時間があれば出会いの場に行くべし………
これ、マジ当たってる………
お敬、佳奈枝、ごめ〜ん………私、早坂 小百合は玉の輿に乗りま〜す………
山本は
『あの、良かったら………』
小百合は山本の言葉に驚き
『えっ、今 なんと………？』
山本はもう一度
『 自分 今日はここのホテルの部屋に泊まってるんですが、良かったら部屋で二人だけで話をしませんか？』
小百合は
『はい、喜んで………』
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