捜査開始

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ガラ………… その時、居酒屋大将の出入口が開き越智は 『いらっしゃいって、小川さん。』 居酒屋大将に入って来たのは小川だった。 『夜の営業を早く終わらせて来ちゃった。』 越智は小川を結城達が居る座敷席に案内し小川は座敷に座り 『早坂さん、大丈夫?お客から噂聞いて心配で来ちゃった。』 小百合は申し訳なさそうに 『ごめんね、私の為にありがとう………』 小川は笑って 『この時間、事務所よりここだろうって思って来たらやっぱり居たよ。まるやまも何かあれば協力するからね。私、日本酒ほしいな。』 小百合はついに 『うん、本当ごめんね。それと越智さん、私はオレンジサワーほしいな。』 小川は小百合の言葉に驚き 『早坂さん、もしかしてお酒デビューじゃん。』 結城も小百合が本当に酒を頼んだ事に驚き 『早坂さんッッッ!?さっきの冗談だから止めようッッッ。』 敬子も結城同様に驚き小百合に 『小百合ッッッ、飲んじゃ駄目だよ。』 小百合はうつむいて 『身体に合わないけど、一度だけでも飲みたいって思ってたんだ。みんなが羨ましく思ってさ。』 越智は笑って 『試しに飲んでみる?サワー持ってくるから、もし飲んで駄目そうなら そこでストップすれば良いじゃん。飲んで歩けなくなったら、結城君がいるし。』 結城は笑って 『やっぱり俺かよ。』 越智は結城を見て 『当たり前でしょ、言い出したのは結城君なんだから。』 早坂は結城を見て恐る恐る 『結城君、私が飲んだ後 面倒見てもらって良い?』 結城は笑顔で 『わかった、もちろん良いよ。そんな訳で中瀬さんはウォッカは禁止だからな〜。』 中瀬は結城の冗談に笑いながら 『ふ〜んだ。結城君の意地悪。ウォッカ、飲むつもりないし〜。』 小百合はメニュー表を見て笑顔で 『結城君、ありがとう。このメニュー表にあるオレンジサワーを飲んでみるね。』 越智は小川に日本酒、小百合にオレンジサワーを運んできた。 小百合はオレンジサワーの入ってるコップを持ち 『何か緊張しちゃうな………』 小百合はオレンジサワーを一口飲むと 『結構 飲みやすいね。香りが良いよ。』 そう言ってコップに入ってたオレンジサワーを半分以上飲み干した。 小百合は自分の身体を確認し 『あれ?身体 何ともないな………』 敬子は笑いながら 『後から身体が気持ち良くなってくるからね。』 小百合は敬子の言葉に不思議そうに 『サワーってそうなんだ。でも飲みやすくて美味しいね。』 敬子は小百合に釘を刺す様に 『これ以上 飲んだら駄目だよ。』 小百合はコップの中のオレンジサワーを飲み干して 敬子の顔を見て笑って 『お敬、そんな怖い顔して言わないの〜………越智さ〜ん、次は梅酒で〜………』 敬子は小百合に 『小百合、完全に酔っ払ってるし………』 越智は梅酒を運んできて 『一番悲しい思いをしたんだし忘れたいよね。飲みたいだけ飲みなよ。』 小百合は梅酒の入ったコップを持って 『梅酒、美味しそう………中に梅干しが入ってる………』 小百合は梅酒を一口二口飲むと 『美味しいね………次はカウアミルク飲んでみたいな………』 この後、小百合はお酒を数杯のみ だんだんと小百合の顔が紅く染まり始め、結城はその姿を見て色っぽく感じた。
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