婚活パーティーの女達

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成田空港 結城の運転する車は成田空港の駐車場に到着した。結城は助手席で寝てる中瀬を起こした。 『中瀬さん、到着したよ。起きろ〜。』 中瀬は目を綴じたまま結城に 『お姫様は王子様がキスすれば起きるんだけどな〜………』 結城は笑って 『お姫様って年齢じゃないだろ。冗談言ってないで起きなさいよ。』 中瀬は 『結城君、ひど〜い。女はね いつまでも気持ちはお姫様なの〜………』 結城は 『はいはい、わかったわかった。そろそろ駐車場の管理人に聞いてみようか。』 中瀬は 『ふ〜んだ。いいも〜ん………』 結城は 『成田空港運営の駐車場は全部で4つ。この4つの駐車場のどこかに止めていてくれたらな………』 中瀬は 『1ヶ所で聞いて4ヶ所のどこに止めてるかわからないかな?』 結城は 『だと楽なんだけどね。この4ヶ所に止めてなかったらお手上げだよ。面倒くさい捜査が待ってるぞ………』 中瀬は 『どうして?』 結城は 『成田空港周辺のパーキングを探さないとマズいだろ。これでなければ次は羽田空港のパーキングだよ。』 中瀬は 『ここで見つかってくれる事を祈るよ………』 結城は鞄から鴨川警察署捜査一課若手教育系の腕章を腕にはめて 『それじゃ、ここの管理人さんに聞いてみようか。』 中瀬は 『らじゃー………』 結城は駐車場の管理人を探すと、結城と中瀬に近づいてきた男性が居た。 結城はその男性に 『すみません、ここの駐車場を管理するしてる方ですか?』 男性は 『成田空港からここの駐車場の管理を託されてる者です。』 結城は 『ある事件を追ってまして、ナンバーがこれで、真っ赤なスポーツカーは止まってますか?』 駐車場を管理してる男性は 『少々お待ち下さい………』 そう言って駐車場を管理してる人達が常駐してる建物の中に入って行った。 結城は 『ここに止まっててくれたら助かるんだけどな………』 中瀬は結城を見て 『結城君、運がないからな〜。』 結城は 『それ言っちゃったら羽田空港直行になるぞ………』 中瀬は 『それ絶対に嫌だ………』 暫くして駐車場を管理してる男性が戻って来て 『ここの駐車場ではないですね。ただ、成田空港が管理してる駐車場が全部で4つありまして、他を確認したら………』 駐車場を管理してる男性は地図帳を広げ 『今、ここの駐車場に居るんですが、その車の車種と色とナンバーが同じ車が、ここの駐車場に止まってると確認しました。ここも成田空港が管理してる駐車場なので確認出来たのですが、ここに行ってみて下さい。』 結城は駐車場を管理してる男性に 『今すぐに行ってみます。』 駐車場を管理してる男性は 『向こうの駐車場を管理してる人には伝えてありますから。』 結城と中瀬は車に乗って、その駐車場に向かった………
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