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事務所と自宅が繋がってる出入口付近に腕を組み 仁王立ちしていた敬子の姿がそこにあった。
佳奈枝もその姿を見て恐る恐る
『さて、私も寝よっと………』
結城は殺気を感じ急いでパソコンの起動を落とし
『それじゃ、俺も寝るかな………』
小百合と佳奈枝の後に続くつもりが………
『純君、いつ帰って来たの?』
敬子はすかさず逃げようとした結城の正面に立ち 睨みながら聞いた。
結城は敬子から顔を逸らし恐る恐る
『い………一時間くらい前に………』
敬子は事務所の電気を点け
『で、どこに行ってたの?ソファーに座って………』
結城は敬子に言われるがままソファーに座り
『鴨川警察署捜査一課………』
敬子はソファーに座ってる結城の正面に立ち強い口調で
『居酒屋大将から帰ってきたら、疲れて寝てるかと思ってた純君が居ないし………で、心配して携帯電話に何度も電話しても出てくれないし、その後に電話したら携帯電話の電源切れてるし………まったく何やってたのよッッッ。どれだけ心配させれば気が済むのッッッ?』
結城は敬子の迫力にタジタジになり
『寝る準備してたら大門から電話があって、頼んでたやつが用意出来たって………だからそれを取りに行ってた。』
敬子はソファーに座ってる結城に真正面から
『携帯電話になんで出てくれなかったのッッッ?』
佳奈枝は敬子の腕を掴み
『敬子、結城君の事を許してやって。本人も反省してるし………』
敬子は
『佳奈枝、止めないで………もしかしてまた狙われて動けない状態にって………凄く凄く心配してたんだよ。』
結城は申し訳なさそうに
『ごめん………携帯電話の充電が無くなっちゃって………』
敬子は結城に
『車もなかったし、どうしたんだろって心配しちゃった………途中眠っちゃってたけど、次は置き手紙でも書いてテーブルの上に置いて行ってくれたら嬉しいな………』
結城は
『わかった、ホントごめん………』
敬子は結城の腕を軽く掴み
『今日は寝ようよ、疲れが溜まってるもんね………』
結城は
『うん、わかった 寝るよ。』
敬子は結城の耳元で
『あのさ、純君の布団で一緒に寝て良い?』
結城は
『うん、良いよ。腕枕やってあげる。』
敬子は結城の言葉に嬉しそうに
『ホント?嬉しいな………』
敬子と結城は手を繋ぎ寝室に消えて行った。
その姿を見てた小百合は佳奈枝に
『あれだけ怒ってたのに いきなり仲良くなっちゃったよ………』
佳奈枝は
『このまま子作りに励みそうな雰囲気だよね………』
小百合は
『多分〜 しないと思うけど〜………もし万が一 子作りしてたら、私達は中瀬さんのところに避難しよう………』
佳奈枝は
『うん、そうだね そうさせてもらおう………』
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