『ひぃ…ひぃ…ひぃ』

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 ひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよ ひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよ  いくつもの群体がかつての一部を貪りあっている。 食われているほうも食っている方も同じ言葉を吐きあいながら共食いをしている。  紫色の血を滴らせ、それを舐めあげながら、互いの仲間を食しあっている。  合唱は変わらない。 様々な声が響きあいながら互いを食いつくしあってる。  ひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよ ひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよひもじいよと。  ふと隣の母親が動いた。 どうやら起きたようだ。 「お母さん、ひもじいって言ってるよ」  隣の母に声を掛けると、ゆっくりと母が起き上がるのを感じた。   母の顔は『それ』に隠れていて見えない。  だからもう一度大きな声で話しかけようと息を大きく吸おうとしたところで、 「ああ…ひもじいからお前を食わせておくれ」  その言葉と同時に母が自分の身体に圧し掛かってきた。  そこで目覚めることが出来た。  今日もまたこんな悪夢を見た。
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