第十章 魔法国家スフィーニ ―Magic nation of Sufini― 

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「フィレーン知ってるだろ?こいつバカ力だから」 「ちょっと。なによっ」 ステラはリーディのほうを振り向き食い下がる。 彼女が振り向いた時すでに、優しい眼差しではなく意地の悪いニヤケ顔だ。 「はー…セシリオ、この天邪鬼っぷりはいくつになっても変わらないわよねぇ。」 「左様で」 周りの雰囲気が和やかになってきた一方、レオノラだけは笑顔になりきれなかった。 ―いつも私には優しかったけど、こんな楽しそうな幸せそうな顔を見せてくれなかった。 なぜか、 とても、 つらい。
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