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「フィレーン知ってるだろ?こいつバカ力だから」
「ちょっと。なによっ」
ステラはリーディのほうを振り向き食い下がる。
彼女が振り向いた時すでに、優しい眼差しではなく意地の悪いニヤケ顔だ。
「はー…セシリオ、この天邪鬼っぷりはいくつになっても変わらないわよねぇ。」
「左様で」
周りの雰囲気が和やかになってきた一方、レオノラだけは笑顔になりきれなかった。
―いつも私には優しかったけど、こんな楽しそうな幸せそうな顔を見せてくれなかった。
なぜか、
とても、
つらい。
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