フィクションです。

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 20年という膨大な時間を創作に費やして、時には永遠にも思える時の中、誰の反応もない場所で毎日更新し続けて自分を磨き続けた事もある。そして、多くの人に『君は才能がないから止めた方がいいよ』と言われ続けて、ここまできた。  この事実は、  決して誰にも言わなかったけども。  そんな苦労話は、言うような事じゃないと思っていたしね。  そんな……、  僕だけども、99回目にして、なんの賞も獲れてはいない。  そして今回も落ちた。  優しい彼女に言われた100回頑張れば偉大な人物になれると告げられた100回目に到達したんだ。そして100回目の挑戦で、ようやく周りが『今回の作品だったら大賞を獲れる。期待しているよ』と意見を変えたにも拘わらずにも、また落選した。  さすがの僕も100回挑戦して100回落ちれば自分はダメなんじゃないだろうかと、  自分も疑っちゃうよ。  だって彼女が言った100回を目指し頑張ったんだからさ。  優しい彼女にすらも見放されたような気にもなってしまう。  ただよく言うだろう?  100回ダメだったら101回目に挑戦すれば、なにかが変わるかもしれないってさ。  僕の100回挑戦は失敗はしたけども……、  次があるとも思った。
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