タンポポ

1/9
13人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ

タンポポ

 俺は夕方に散歩をするのが好きだ。少し俺の仕事は、早く16時には、終了するので、ふと心洗われたい気分なると、オレンジ色と紫の変わり気味の景色を見たいために川沿いを歩いてしまう。  なぜ川沿いなのかというと、ここ田舎なんで変わった野鳥なども見ることができ、まるで、川を流れる奥地の森林をみつめるとアマゾンを探検したかのような錯覚できるからである  ふと小道の端にタンポポの集まりを発見した。懐かしいね~よく僕は幼いころは雑草いじり好きだったな、よく四葉探すのも得意でさぁ、うん思い出したよ。よく、タンポポ飛ばして、遊んでた記憶あるね、あれはいいもので、ふわっと広がり、まるで空中を旅してる、妖精さんに見えたものだ。  懐かしき記憶がよみがえり、俺はしゃがんで、思った以上に小さな凛としたタンポポを眺めた、そしてもうそろそろ白い綿毛をつくり旅立つ細くて風にさらされて少し揺れ動くタンポポを目にした。ふと触ろうとすると 「きゃっ触らないで」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!