第一回 私は神様です。

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客観視を強いられたきっかけは、一人一人様々です。しかし、このきっかけは、貴方様の周りに居てくださった優しい方々が「自由を奪われてしまった」故に『貴方様の事を否定した』というケースが殆どであると説明する事ができます。 自由を奪われてしまった優しい方が、仕返しをするように貴方様の自由を奪う『客観性』を与えてしまった理由。 それは貴方様と『共生するため』そして『己の自由を尊重するため』です。 貴方様が無自覚に他人様を傷つけてしまったりしないよう。 無自覚で傷つけてしまった方が貴方様へ殺意を抱いてしまわないよう。 貴方様がこの世に少しでも長く滞在できるよう。 貴方様と少しでも長く共生できるよう。 限界まで我慢に我慢を重ねた優しい方は、そんな願いも込めて、勇気振り絞って貴方様を否定したのです。 貴方様に嫌われることも厭わずに。 いつ崩れてもおかしくないほど壮大で自由な形に積み上がってしまった貴方様のポーズは、誰かにとっては『不自由』となってしまいました。 いくら「可能性は無限大」と言っても、溢れんばかりに人口爆発してしまった小さな地球です。一人一人のパーソナルスペースは限られているので、すぐ他人様とぶつかってしまいます。 客観性を持てなければ、持たされなければ、他人様と共生することは難しい。
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