第三回 俺神様なんやけど、まあええか。

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第三回 俺神様なんやけど、まあええか。

両手で不安定にフローリングを踏みしめている私の体勢と同じように、空想の方も大分好き勝手にふらついてしまいましたが、なんとか落ち(オチ)ついた、といったところでしょうか。 「逆立ちして右足をパソコンに噛まれたまま長い空想に耽っていた」など、ご近所様にはとても話せませんが、『我が城』では誰も私の自由を咎めたりはしませんので、いくらでも奇天烈を開放することができます。 ユーモア溢れる『新玉ねぎに関するブログネタ』を思いついた私は、テンションも最高潮「こいつは愉快、わっはははははは」と高笑いを静寂の自室に轟かせながら「長らくお待たせしました。これで終わりだ観念せい」と言わんばかりに、残していた切り札の左足でパソ子の下腹部を押さえつけ、右足は成すがままに振り上げてパソコン・オブ・ジョイトイしてやりました。 くぱあと開いたその時に、ようやく気がついたのですが、パソコンの背後今まで閉まっていたはずのドアが、いつの間にか開いており、枠の端っこから我が最愛の彼女様が泣きそうな眼をして、ひょっこりと私を蔑んでいました。
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