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プロローグ 月明かりのスタンド
月明かりがスタンドになってくれるこの窓際で、大切な人たちに会いに行こう。
『なあ。命日まで残り一日って、どんな気分だ?
今、お前の目の前に、四冊の日記があるはずだ。二冊の薄い日記はそのまま読んでくれて構わない。他の日記は、どうか俺が付箋をつけた日だけでいいから、必ず読んでほしい。そうすれば、お前の今抱いてる苦しみや疑問などは、全てお前の中でとけて、底に落ちるはずだ。
だがその代わり、どんなに辛い事実も受け止め、死ななければならない。
それがお前の人生だからだ。そして、俺は今のところ、断言できる。お前は幸せだった、本当に、良い人生だったと』
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