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1(END)
いくら、童貞だからってこれはないだろ。
あきれ顔で幼馴染を見る。
目の前にあるのは血走った眼の幼馴染。
いや、ヤリたい時なんて、気持ち良くなる事しか考えられないのは男同士だし分かるよ。
でも、少しは隠そうとする努力ってものが必要だろうが……。
そもそも、目の前の男が恋人だとか、俺もこいつもホモだっていうのなら分かるよ。
違うだろ?なんでこんな状況になってるんだよ……。
まあ、こいつがヤリたいヤリたい言って俺がからかったのが原因なのは分かってる。
そもそもSEXって、まあ気持ちは良いけど、気持ち悪いだろう。
ん?おかしいか?
勿論体は気持ち良くなるし、アイ?も深まるけれど自分のどっか冷静な部分が体液の匂いや、汗のべたつき、相手の生ぬるい呼気を感じて気持ち悪いと訴えてくる。
幼馴染が座った目をしたまま、クンと俺の首筋の匂いを嗅いだと思ったらハミハミと甘噛みをしてきた。
お前は犬か!!
「ちょっ!!今ならまだ間に合う。冷静になれよ。男同士で乳繰り合って何になる?」
俺は押し倒された体制のまま突っ張るようにして幼馴染をどけようとした。
が、思ったよりがっしりしていた幼馴染はびくともしない。
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