一章 薔薇姫

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午後からの授業が終わり陽と駐輪場に向かってる途中のことだった 「ふぅーー、やっと終わったぜ」 「マック行こうぜ、たしか新発売の…」 「………ヤバイ、スマホ忘れた」 「は、どこに?」 「多分机の中、ちょっと行ってくる!」 「あっ、おい!」 「先帰っていてくれ」 掃除の奴がとってないといいけど、 階段を駆け上がり2年生の階へとたどり着き自分の教室へと走る 教室に着くとそこには ーー「貴方、何私を凝視しているの?虫眼鏡で目を焼くわよ」 最悪だ、何がって薔薇姫だからだ、兎に角関わらないように 「へいへい、すません」 ここは鈴木に興味無いようにしてさっさっとスマホ取って帰りましょ、ってそういや鈴木、放課後よばれてたよな 「屋上なら行かなかったわよ」 「え、」 なんで俺の考えてること!?俺声にだしたっけ? 「顔に出てるわよ」 「あ、まじか」 くそっ、喋ってしまったこれ以上関わるとろくなことにならない、俺の勘がそう言ってる 「ねぇ貴方、靴紐切れてるわよ、多分もうすぐ死ぬのね」 「人を勝手に殺すな!あと靴紐が切れてるのは長年大切に使ってきたからだ」 「あら、お金がないのねホームレス君、ダンボールあげるわ」 「俺はホームレスじゃねぇ!しかもダンボールでも寝ない」 はぁはぁ、こいつと喋ってると疲れる、まじで帰って寝たい 「貴方、えっとなんて名前だったかしら?」 「クラスメイトの名前くらい覚えとけ、片山響だ」 「片山君ね、覚えないけど」 「覚えろよ!」 「私は…」 「知ってるよ、鈴木蓮香だろ?」 学校では有名人だからな知ってて当然だろ 「なんで名前を知ってるの?はっ!まさか、ストーカー!?」 「俺をストーカー扱いするな!」 「……貴方は、私を特別扱いしないのね」 「は?何言ってんだ?」 「ふふふ、貴方気に入ったわ」 「ふぇ?」 鈴木はゆっくりと俺の方へと近づいてきて俺を押し倒した、急な事だったのでか弱い女でもできることだった 「貴方、私の下僕になりなさい」
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