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「は、え?」
「ふふふ、嘘よ」
嘘なんかーい
「貴方、今の顔とてもいいキモいわよ」
「な!?お前が急にのし掛かってくるから」
鈴木蓮香は俺から離れると教卓の上に座った
真っ黒のタイツで見えそうで見えない!
「反応を見ただけよ、まっ第1試練突破ってとこからしら」
はぁ〜?ナニヲイッテルンダこいつは
「私、友達居ないの」
「だろうね」
ぐふぅ!しこたま入った…、女のくせに力つえぇ
「貴方と違って作ろうとしないだけ」
「はい、すいません」
「別に友達なんて要らないと思ってた、けど二月の修学旅行でその考えが変わったわ」
修学旅行?そういえば俺らの学校は3年は受験勉強に集中するために2年の時に行くんだっけか
「班と部屋のメンバーは自由に決めてよし、これが問題なのよ」
「どこがだ?」
「『鈴木さんはモテるんだから男子と組めば〜』って言われるじゃない」
めっちゃ下手くそなモノマネだったけど
確かにこいつの容姿なら言われなくはない
「そんな奴いるのか?」
「いるのよそれが」
「で俺にどうしろと?」
「貴方、修学旅行までの7ヶ月間私の友達作りに付き合いなさい」
「はぁ〜ーー!?」
なんで俺がこいつのために7ヶ月間も縛られなくてはならない!断じて否だ
「てか、俺じゃなくていいだろ!」
「さっき言ったじゃない友達居ないって、頭が猿より小さいのかしら?」
「俺にメリットがないね!」
「ないわよ、けど断れもしない」
な、何をいってるんだ…、彼女は自分の席へと行き何やら見覚えのある黒いノートを取った
「マル秘ノート、『俺はどんな時でもボリュームは下げない、いつだって響きながら生きているんだぜ』貴方ポエムなんて書くのねww」
「わ、笑うな〜ー!!てかなんで俺の黒歴史を!?」
俺は中学2年から高校に入るまでポエムを書いていた、あれは川に流したはずだ、そして海の底へと沈んだはず
「貴方が捨ててるとこ見たのよ」
「ノォーーーーン!!」
まさか目撃者がいたとは!!クソォ俺としたことが!
「これを返して欲しくば私に協力しなさい」
「ぐぐぐぐ!!わかったよ!協力すればいいんだろ?」
「ふふふ、それでいいのよ 奴隷さん」
彼女の笑顔はやっぱりすごく綺麗だった、そして最高に悪魔的な顔だ!!
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