一章 薔薇姫

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「さて片山君、いや"奴隷"君、言い訳は聞きたくないわよ」 逃げようとして捕まった俺は屋上へ連行されて現在鈴木様に問い詰められてる 「いやぁ〜、逃げたことに関しましては深〜いわけがありまして」 「言い訳は聞きないって言ったわよ」 鬼や鬼がおる!?顔怖すぎてちびっちゃうどうやったらあんな綺麗な顔のがあれになるんだ! 「はい、正直逃げようとしてました」 「ふふふ、奴隷にしてはいい度胸じゃない」 「ありがとうこざいます」 「褒めてないわ」 ですよねー、痛いです踏まないで頭踏まないで!?だけど一応靴は脱いでくれてる優しい鈴木様……やさしくねぇーよ!! 「まぁいいわ、だけど次私を無視したらお仕置きね」 「イエスマム!」 これはちゃんとしたがった方がいいな、早くマル秘ノートも取り返さないと 「では作戦会議を始めるわ」 作戦会議?なんじゃそりゃ日本でも乗っ取ろうてか 「私の友達いっぱい大作戦」 「今考えたろ」 「当たり前じゃない」 お嬢様は天然かもしれません 「2年生には修学旅行以外にも色々なイベントがあるわ」 「ん?修学旅行以外何があったけ?」 「奴隷なら1年のスケジュールくらい知っときなさい」 無茶だ!無謀だ!クソが!! 「でないと、わかってるわね…」 「イエスマム」 お嬢様には逆らえません、スケジュール帳コンビニに売ってたかな? 「まずは修学旅行の前のイベントで友達を作る&仲良くなる、修学旅行で班が組めても班員と仲良くなかったら意味ないもの」 「なるへそ、でそのイベントとは?」 「まずは、6月の登山よ」 毎年俺たちの学校の北の方向にある山に2年生が登りに行ってるのだ 「山登りで助け合い、一緒にお弁当を食べながらたわいもない話をする、これが友達とグウグルに書いてあったわ」 「調べたんかい」 「言ったでしょ友達なんていなかったから知らないのよ」 確かに山登りならすぐに友達もできやすい 「山登りで仲良くなるのはいいけど、班員と仲良く出来ないんじゃないか?」 確か山登りの班は出席番号順だったはず 「それは百も承知よ、そこであんたの出番よ」 「ふぁ?」 「登山日まであと数週間それがメリットよ」 「何を言って…」 「命令よ、私の班の子と私を仲良くできるようにしなさい」
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