夢色タイムマシン

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 次に目を開けたとき、ちとせは遊園地のエントランスにいた。  空を見上げればどしゃ降りとは言わないものの、そこそこの勢いで雨が降っていて、周りの客は近くの飲食店やお土産屋、屋内のアトラクションに小走りで向かっていくのが見える。 「この遊園地。あの夢で来たところだ」  ちとせはこの遊園地がいつだったか夢の中で見た場所だということに気づいた。実在するのかなんて分からない、ちとせだけが知る遊園地。 「もしかして、本当に夢が現実に……?」  あんな中身おっさんの言葉が本当かどうかちとせに分かるはずもなく、ただ自分がギランに願った夢にもこの遊園地が出てくるので嘘だとも思えない。ちとせはあの夢が本当に現実になったのなら、あの夢と同じことをすれば同じ展開になるのでは? と考える。
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