夢色タイムマシン

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 目を開けるとそこはまた観覧車の中だった。雨はまだしとしとと降っている。  やがて観覧車はゆっくりと止まり、ちとせは久しぶりに地面に足をつける。すると遊園地の風景は消えて、真っ白な空間に後ろには観覧車、前には遊園地のエントランスだけになる。 「……もう、大丈夫。決心がついたから」  そう笑って、閉じた傘を片手にちとせはエントランスをくぐった。
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