0人が本棚に入れています
本棚に追加
ページ1
或る年の春、出羽の国は男鹿半島の遥か沖合に超巨大パンダが現れたり.
瞬く間に、浜辺に近づきけり.
遂には、上陸す.
田畑を次々に踏み荒らしたり.
さらには、家々を悉く踏み潰したり.
さらに又、樹々を残らず踏み倒したり.
而して、海へ戻りける.
超巨大パンダの通りし跡、絵も言葉も及よばれね.
旅の私度僧、その惨状見るに忍びなしと思いたりて、全国を廻りて勧進し、而して小判1000両を集めたる.
私度僧、小判1000両を民百姓の救済の為と云いて、出羽の国衙の官人へ手渡したる.
最初のコメントを投稿しよう!