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天下最強を名乗る漢セペダ
クック大将軍の軍勢は一目散に奥にある王の間へと向かう。
しかし、流石に奥に進むと敵の数が多くなってくる。
「チッ・・・!この狭い通路では動きづらい。クック!王の間に続いている道は他に無いのか?」
「ある!すぐそこの廊下を壊せば王の間に続く地下道がある!」
「なら早く廊下を壊せ!ここにいる兵から30人と姫を連れていくぞ!」
「地下道は狭い!10人くらいしか連れていけぬ!それと姫を連れていくのは名案じゃ!じゃが今は目の前にいる敵を殺らねば!」
目の前にいる敵を斬り殺して取り敢えず一段落がついたところでクックは大剣で廊下を「ドガーン」とぶち壊す。
「この先は王国の大将軍や大臣しか知らない道じゃ。勿論、ゲレーロもこの道を知っておる。だから安全な道でもない。でも、多数の兵が通れる道では無いから姫を守りやすかろう。」
クック大将軍は優しそうな顔でサトミ女王に笑顔を向ける。
「姫、どうか先に行って下さい。そして、反逆者ゲレーロを殺してください。」
「クックはどうするのですか?」
「私ではゲレーロの用心棒には勝てません。だが、宗之なら勝てるかもしれませぬ。それに私は大将軍です。この道を通って正々堂々と王の間にたどり着いて見せます。」
「そうですか・・・。クック、死んではなりませんよ」
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