目が覚めたら別世界

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ここは日本の戦国時代。 そして有能ではあるが無能な上司の指示に仕方無く従い奮戦して重傷を負った男がいた。 男は部下に連れられ戦場から少し離れた場所にある山の洞窟へと行った。 「宗之様、戦はあなたの武勇のお陰で大勝利です。」 部下の声が震えている。しかし、男は何も言えなかった。 思っていた以上に傷が深すぎて出血し過ぎていたのだ。 薄れゆく記憶の中、男は後悔をしていた。 (無能な上司のせいで無駄に犠牲を出しすぎた・・・。それに、俺では戦国の世に名を轟かす事が出来なかった。・・・無念だ。せっかく父を越える武将になろうと思っていたのに・・・) 「宗之様?宗之様っ・・・!大丈夫ですか?」 (ああ、部下の声が聞こえない・・・そして記憶が遠のく。・・・そうか、これが死か。なるほど、案外怖くないな・・・。もし、生まれ変われるのなら・・・次も戦乱の世で・・・天下を狙い・・・たい)
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