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「だーっ! もう我慢の限界よッ。あんたそろそろ自分で決めて、ひとりで行動しな!」  いつかくると思っていた、親友テッちゃんのブチ切れる日。私はテッちゃんを強引に公園のベンチに座らせて、まあまあとなだめすかしながら、手にしていたフラペチーノのストローを、テッちゃんのクチに無理やりねじ込んだ。 「そんなこと言わないでよう。テッちゃんがいてくれないと困るのよう。知ってるでしょ、私の性格」 「克服しなって言ってるの! 自分のことでしょ、なんで自分で決められないの? どうしてだれかと一緒でなけりゃ動き出せないの? 顔色ばかり窺ってるんじゃない! ちょっと、なーにがへへへ、よ。あいまいに笑ってごまかすなッ」 「うーん、みんなもそうだと思うんだけどナ」 「あんたのは度を越してるの!」     
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