蛍が此処に来る前のお話

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『何処行く気だ?』 「あ~暫くは公園すかね?  オレ、寝れたら基本何処でも大丈夫なんで!」 『大丈夫なんで!じゃねーよ!人の話聞いてたか?  引っ越し先決まるまで面倒見るっつってんだよ。  ゆっくり部屋決めてこい。』 「む~…」 あっからさまに不服そうに唇を突き出した。 先パイはなんかまたグビッとビール飲んでるし… あーでもこれ先パイ寝るな~……最悪寝てる隙に出るか!! とか思ってたら先パイがぐるっとこっちを見た。 やべ!ばれた?!心読まれた?!! 『…もっと自分の事、大切にしろよ…お前は…そんなんだか…ら…』 「え」 バダーンっと机に先パイの頭が沈んだ! ビックリしたー!ビックリしたー!ビクッてなったー!!!! 暫くして寝息が聞こえてきた。 でもオレは何故か、部屋から出られなかった…。 あ、先パイはベッドにぶん投げといた。←
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