蛍が此処に来る前のお話

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『なんかちょーだいって言ってただろ?』 荷物を引っ越し先に送る前日、 段ボールに色々入れてると(と言ってもオレのほとんど無いから楽←) 先パイは一人用のソファーと机を指さした。 『それ、やるよ』 「え!いいんすか!?」 …え、なんかちょーだいって言ったっけ?オレ ん?いつの話? とちょっと混乱してると、先パイが頭を撫でてきた。 「!!先パイ!この年のメンズがなでなでとか!!~っwwwやばっこわっwww」 『茶化すな。』 「いっだ!!」 うえーまたチョップされたー… これは記憶あるー… 『…お前はこの先、自分の事とか、もっとちゃんと考えろよ?』 「…?うっす!!」 『テキトーに返事しやがって』 バレてら(笑 『…親方も俺達も、お前の事ちゃんと見てんだからな。』 「あ~…うっす」 『…まぁ今はそれでいいか。とりあえず一人暮らしすることで  人生、一歩進んだと思っとけ』 「うあぁあぁ!」 急に頭をぐっしゃぐしゃにされて、脳みそが~揺れる~!! 『まぁこれの梱包は俺がやるよ。引っ越し祝いみてーなもんだ』 そう言って先パイは背を向けて、段ボール持ってった。 「……」 つくづく、オレは支えられてるな…と思った。
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