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「でも、最近の竜生はいいよ」
「お前に絶え間なく話題を提供してるからな」
「拗ねない、拗ねない。でも、彼女にしてみれば自分から電話するのもネットで注文するのも進歩でしょう? 若いんだし、学校行っても直ぐに順応すると思うよ?」
まあ、それも考えないでもない。実際、最初は本当に野良猫そのものだったが、家ではかなり寛いでるみたいで、やっと家猫に昇格といったところか?
「それに、そこの保健医、僕がやるからそんな心配しなくていいよ?」
「はい? 聞いてないぞ?」
「だって聞かないから」
そう言って悠人はクスクス笑う。
あー、くそ! 完全に遊ばれてるじゃないか!
「あいつになんかあったら訴えるからな」
「ふふ、了解、パパ」
「パパ言うな!」
叫ぶ俺に悠人は笑うばかりで、俺は「くそっ」と吐き捨てて、目の前のウイスキーを一気に煽った。
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