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予定していた金額の半分以下。
「まあいい」
番でなければ、また売ればいい。
本気でそう思ってた俺は、周りのクソヤロー共となんの変わりもない。
「お待たせしました、商品です」
開けられるドアから、ディーラーと購入しまオメガが入ってきた。
ディーラーの後ろに隠れていたオメガは、ショーケースの中で見るよりもさらにみすぼらしく、俺が思ってた以上に小さかった。
いや、小さいどころか、これじゃ子供じゃないか。
けれど、ベータには感じないだろうフェロモンを確かに感じる。アルファとは違う、甘ったるいフェロモンだ。間違いなくこいつはオメガなんだろうが……。
ディーラーは「ノークレームノーリターン」の言葉を吐き捨てて、オメガを置いて出て行った。
近づいて間近で見下ろす。なるほど、念押ししたくもなるだろう。
女だといわれていたが、それも怪しい。まぁ、オメガは男でも女でも子を孕めるから問題はないが。
いや、問題か。
こいつは俺の「番」じゃない。
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