第二章 気づく変化~明かされる秘密

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 その名前に、芽生は(はじ)かれたように後ろを向いた。そこには、青ざめているけど、何かを決心したような昴流が座っていた。少しの間で()せた彼を見て、芽生は動けなかった。  「昴流……」  「ごめん、本当に……こんなに苦しめてたなんて全然知らなかった。(ゆる)してくれなんて簡単に言えない……」  昴流は(うつむ)いたまま言うと、そのまま黙った。  「おい、俺は帰る。後は二人できちんと話すんだ」  二人を等分に見ながら言った後、冬夜は芽生に告げてきた。  「芽生ちゃん。言いたいことがあればきちんと言うんだ。分かったね」  冬夜の言葉に、芽生は迷ったけど頷いた。
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