揺れ心

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仕事終わり 会社の入り口に立つひろこさんがいた。 素通りしょうとしたが呼び止められた。 もう、関係ないのになぁ。 仕方ないファミレスで話そう。 「え、今なんていった。」 食べてた、ハンバーグが喉につかえてむせた。 慌てて水を飲む。 「だから、妊娠してるんです。」 「おめでとう。良かったね。 じゃ寒い中待ってたりしたら駄目よ。」 驚いたけど、もう何も感じない自分がいた。 「私、一人で育てるつもりです。」 「何で?結婚するんじゃないの?」 「彼がおろしてくれって、自分には華さんがいるからって.... 」 やっぱり最低な男だった。 「彼とは別れたよ。 あっちは、納得してないかもしれないけど。」 「それに、私は別の人と結婚するから。」 勢いで言ってしまった。 「ちゃんと、二人で話会って元気な子供を産んでね。」 わかった。と言って帰る彼女の後ろ姿は、寂しそうだった。
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