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そこにいたのは、きいろい星の頭に紺色のスーツをシャンと着こなし、ぴかぴかとよくみがかれたステッキを持った紳士でした。
「あなたは星紳士なのね、そうでしょう?」
リルちゃんが言うと、頭の星がふわりと淡く光りました。そうだという返事のようです。
星紳士が黒い手袋をはめた手を差し出しましたので、リルちゃんはその手をとりました。
星紳士はもう一度ふっと光を強めると、窓わくをけって、お月さまのかがやく空へ飛びあがりました。
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