3 星のお墓

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星紳士とリルちゃんは、町でいちばん高い電波塔よりも、雪をかむった遠くの山よりも高くたかく飛んでいました。 「星紳士、わたしたちどこに行くの?」 星紳士はすこし首をかしげただけで、なにも言いません。星紳士はことばが話せないようです。 「わかったわ。あなたにちゃんとついていけばいいのね」 星紳士はコクリとうなずきます。頭の星がうれしそうに桃いろの光をおびました。 ふと、リルちゃんが自分の足もとをのぞきこみますと、家々のあかりがまるできらきらとかがやいて、お母さまの宝石ばこをずっとずっとりっぱに、大きくしたように見えました。 リルちゃんはそのあまりのものすごさに、くらくらと目がくらんで、しまいにはふっと気をうしなってしまいました。
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