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気づくとリルちゃんは自分のベッドのなかにいました。
夢だったのかしら。
リルちゃんは思いましたが、でもそうでない証拠には、リルちゃんの手のひらにはきいろいトパァズのかけらが、大事そうに握られていたのです。
星紳士は、ひとりだけ残されてしまった、かわいそうなお星さまだったのだわ。
だからわたしをつれて行ったのね。ひとりぼっちで生きることよりも、ひとりぼっちで死ぬことのほうがつらいもの。
わたし、もうひとりぼっちじゃないのね。
だれもいないお家のなかで、リルちゃんはにこり、とほほえみました。
(了)
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