2 人魚について
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2 人魚について
君、人魚って知ってるかい。 そうそう、あの、人間の身体に魚の尾をくっつけた、あれだよ。 僕はいま、あの人魚という生きものが気になって仕方がないんだ。
何時
(
いつ
)
も水に浸かっている為にぬらぬらと冷たい、青ざめた
膚
(
はだ
)
に触れてみたい。 その
煌
(
きら
)
めく
魚鱗
(
うろこ
)
の一枚一枚の重さを、この手に感じてみたいのだ。 夢のようなことを、と君は笑うだろうね。 しかし僕はいたって真剣なんだよ。
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