第3章コンピュータエンジニア…コウスケ!

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第3章コンピュータエンジニア…コウスケ!

俺の名は、コウスケ ニホン企業「コンピュータレボリューションサイエンス」訳して「CRS」のチュウゴク支店に勤めるコンピュータエンジニアである。 俺は、そこそこの大学のシステム工学部修士を卒業し、この会社に入社した。 現在、29歳。 入社して5年が過ぎようとしていた。 仕事内容は、前にも話たが、各企業におけるコンピュータウィル対策を主に行い、企業のニーズに合わせカスタマイズ出来るシステムなどを提供している。 俺がチュウゴク支店に転勤になり、2年目を迎えていた。 ニホンは昨年より完全歩合制が法令化され、アメリカやチュウゴクと同じように… 格差社会が本格化していた… 俺は、入社して5年が過ぎこの会社の概要、仕事内容がわかるようになっていた。 この業界は、野心がある者、仕事内容が合わないと感じた者などは、入れ替わりが激しい職種でもあった。 そんな事から、定期入社で入った30人の同期に於いて、5年目を迎え10人が会社を辞めていた。 俺は特に野心も、この会社への忠誠心も無く… ただ、コンピュータシステムについての仕事、いろいろな性格をした同僚、上司との関わりが好きだった。 俺がチュウゴク支店に転勤となった理由は… 当時支店はうだつの上がらないニホン人が支店長を勤めていたが… のらりくらり行なっていて、支店長としての意識が薄く業績が上がらず低迷していた。 2年前まではしょうがないぐらいとしか会社は考えていなかったが… 昨年度より法令が制定さた、完全歩合制は2年前に施行が企業に通達された事から… それを期に「CRS」でも各支店の業績、支店の体質が見直され、うだつの上がらないニホン人支店長は、左遷され、管理能力があるチュウゴク人をヘッドハンティングし、建て直しを図り… 何故か俺に白羽の矢?がたってチュウゴク支店転勤となったのだ。 チュウゴク支店ではニホン人は俺一人でスタッフ全てチュウゴク人であった。 俺は当初全くチュウゴク語を話せないが、今では流暢では無いがある程度話せるようになっていた。 ニホン人スタッフがいなくても 同じ歳であるコンピュータエンジニアのジャンがいた事から、俺はホームシックになる事無く、生活出来ていた。 彼とは相性が良く仕事において、意気投合し親睦を深めていた。 彼は俺が今迄接した、チュウゴク人とは考え方が違っていた… ジャンがニホン企業に入ったのは…
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