強制護衛

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「相手が誰だかわからないと、護衛ができないのならお帰りください」 「そうは言ってません」 「でしたら、下世話な詮索なんてしないで、お役目をまっとうしてください」 帰れだとか下世話だとか言われれば、冷静で温厚なソレイユでも面白くないものがあった。 なので、それから先は、ぎすぎすとしてしまう。 途中、手土産として焼き菓子を購入した他は、辿り着くまで会話がなかった。 ようやく目的地に到着した時には 、ソレイユはほっとしたものだ。 しかし、中に入ると違う意味でもやっとしてしまった。
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