第1球【始まりの季節】

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 今は暑い室内の中、テレビを見るともなく見ていた。  汗はダラダラ。エアコンもあるが、自分に負けたようで点けずに過ごしている。  決勝の夏から1年が経って、俺は家から出られない、いわゆる引きこもりになっていた。高校にも行けなかった。  それだけ外の世界と隔たりが出来ていた。  どうしたらこの生活から抜け出せるだろうか……。ベットに横になり、天井を見つめていた。   ーーーーがちがちに緊張した足取りで母校の中学校を訪れていた。  俺は何とかして、高校に入学する為の願書を取りに来ていた。  空き部屋に通され、当時担任だった男性教師から願書を受け取った。
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