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狂神王タナトスの姿は、紅き鎧に身を包み、その手には血に塗られた愛剣を手にしている。森のエルフ達は弓と魔法を使い、タナトスの配下、オークとゴブリンを相手に奮闘している。
岩山のドワーフ達もまた、手にする剣や斧を振り回し、オークとゴブリンを相手に奮闘している。しかし、地の底から這い出てくるオークやゴブリン達を倒しても倒しても絶対的数で負けているエルフとドワーフ達は、倒れ行くもの達を救うことさえ出来ずに、力尽きてしまうのも、もはや時間の問題とさえ思われた。
誰もがタナトスの勝利を確信し、闘いを諦めかけた時、巨大な稲妻がオークやゴブリン達を襲った。地の底から這い出てくるオークやゴブリン達を封印する光の輪が地面を覆い尽くす。
エルフとドワーフ達は膝をつき、命尽きるのをただただ待っているだけだったその体を、見知らぬ姿をした者が傷を癒してくれた。いや、ただ単に姿だけを表現するなら背丈はエルフとドワーフの間くらい。見慣れない服装に彼らが手にする物は、かつて、エルフの先祖とドワーフの先祖が共同で作ったとされる伝説の武器と防具。
彼らは残ったオークとゴブリンを相手に諦めることなく戦い、そして、最後にはタナトスもさえ倒した。
5人の見慣れない姿をした彼らは、戦いを終えた後、姿を眩ました。後にエルフとドワーフは、彼らをルーン族と呼んだ。彼らが使った言葉が後々、調べてルーン文字を使った言葉だとわかったからだ。そして、この戦いが歴史の一つになる頃、彼らルーン族は神と呼ばれていた。
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