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「oh、これは失礼!オレ、そっちには疎くて...」
ジャックは苦笑いをした。
話しによるとジャックはルークより歳上の26歳。
仕事は世界で知らない人はいない位の超有名Inc.でプログラマーの仕事をしているらしい。
因みにルークもその会社の製品を幾つか持っている。
二人はお互いの事を話すと、少し打ち解けたようだった。
「ルーク、今夜は家に泊まってくかい?もう夜中の2時も過ぎている」
「...ジャックがいいなら」
ルークは正直、今は一人にはなりたくなかった...
「ははっ、オレは構わないよ、客室にベッドがあるから今夜はそこで眠るといい」
「...もう聞かなくていいのか?どうしてヤケ酒なんてしてたのか...」
ルークは隣に座っている彼を見た。
「もうよくなったよ、BARにいる時は心配だったけど、今こうして君は落ち着いてるからね..プライベートな事を安易に聞こうとしたオレが悪かった、すまない」
ジャックは彼に優しく微笑むと、ルークの鼓動が高鳴った...
カイルと会えない...カイルはもしかしたらもうこのまま...
ふとそんな思いが頭を過ぎった...
途端に彼の瞳には涙が溢れた。
「ルーク⁈どうしたんだい?大丈夫かい?」
ルークはこんな自分を彼に見られ居た堪れなくなり、立ち上がった。
「...ごめん、やっぱり帰るよ...ジャック本当にありがとう」
「待って、ルーク!」
ジャックは立ち去ろうとする彼を掴まえた。
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