11人が本棚に入れています
本棚に追加
とうとう人を殺してしまった。
どうしよう。どうしたらいいんだろう。
これはいつものような夢じゃない。いつも頭の中で考えていたようなことじゃない。
ああ、あいつの首の感触。
まだこの手に残っている。
指が埋もれた柔らかい皮膚。絞めつけると抵抗した筋肉、骨。手の中の脈、体温。
まだ……まだ生々しい。
あいつの目。
信じられないものを見るように、すごく驚いた顔をして、だけどそれがだんだん恐怖に変わって。信じられない、僕はその時全身が快感で震えていたんだ。
彼の全てを自分のこの手が支配している。
あの感じ……!
押さえつけている足の間であいつの体ががくがくして、僕の股間を刺激した。
僕は---なんてことだ射精していた。
立ち上がるとズボンの中が冷たかった。
ああ、ああ、ああ。
僕は人殺しだ。おまけに人を殺して快感を得る変質者なのだ。
誰か……誰か僕を止めてくれ!
最初のコメントを投稿しよう!