始まりと終わりと

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 甘くて危険な疼きが律香を襲う。 気が付くと航はベッドに上がり、律香に跨る姿勢になっていた。 抵抗する隙も与えないほど、航のキスに翻弄されている自分がいる。    自分から「ん……」と甘いため息が何度も漏れる。 航は「もっと感じて?」と、色っぽく誘いながら、律香の突き出した舌を吸い上げるので、体が甘く震える。 全身が熱い。 まるで溶けてしまいそうな感覚の中、航に応えようと必死だ。  どれくらい長い時間繰り返したかわからない程のキスをされた後、突然彼の手がトップスの下から忍び込み、胸の膨らみに触れた。 さすがにこれには驚き、思わず「キャッ!ダメです……」と口にして首を左右に振る。 「ダメじゃないでしょ?」  しかし航には通用せず、小さく笑み返されただけ。 続けて大きな手で膨らみを包むと、やわやわと揉まれた。 「んっ……ダメ!」 「ダメなんて言わないで」  航はクスッと笑い、律香の鼻先に軽くキスを落とす。 「本当にダメで……んっ……!」  律香は抵抗するが、航は唇で口を塞いでそれを拒んだ。
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