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その手つきは優しいのに、律香の体を刺激する。
熱い……ひどく熱くて、重ねられている遼太郎の唇を一瞬離し「ん……」と、息を吐くけれど、すぐに塞がれてしまう。
遼太郎はキスが好きなようだ。
律香に触れている間も唇を離そうとしないので大変だ。
遼太郎はキスを繰り返しながら律香の胸を弄りはじめた。
律香は敏感に反応する。震える体を落ち着かせたくて遼太郎の腕を掴んだ。
ガッシリした腕は男を思わせドキドキするも、どこか安心する。
「律香……可愛い」
律香のそれは遼太郎に愛しく思えたようで、より唇を強く押しあてた。
唇の間から侵入してくる舌が律香の舌を探してはねっとりと絡みつく。
少し甘くて心地よい。
それでも遼太郎のキスだけに夢中になれない。なぜなら彼の親指と小指が律香の両方の胸の先端をイタズラしはじめたからだ。
「……やん……!」
律香が甘く息を漏らすと、唇をくっつけたまま遼太郎がフッと笑った。
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