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「とうさま、きょうはおしごとしないの?」
今「父さまといい子にしてろ」と言われたのにピンときていないらしい。
「強いて言えば、今日の俺の仕事はお前と一緒に一日過ごすことだ」
「それをいっしょうけんめいするの?」
さて俺は、仕事を一生懸命していると息子に言ったことがあっただろうか。
「まぁ……そうだな」
「たいへん?」
父親に自分と一緒にいるのが大変だと言われるのは可哀想だな。
「大変かどうかはお前次第だ」
澄生は俺の顔を穴が空くほど見つめながら言う。
「がんばってね」
「……お前も頑張れ」
子どもの反応は突拍子がなく予想がつかない。どうにも、調子が狂ってしまう。
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